読書記録 2023年10月

10月の読書記録 めもめも

「のっけから失礼します」三浦 しをん 

雑誌BAILAに連載されていたエッセイ集。三代目やEXILE、宝塚にハマった話、「寂しいから離婚する」のが理解できないという話など(一人は孤独ではあるけど複数でいる方が寂しい時もあると思うyo)また、宝塚の明日海りおさんの『ポーの一族』は私も動画で見たので「わかるー!!」と興奮しました。文章がうまいなぁ。新作のエッセイも予約しているので楽しみです。

「続 横道世之介」吉田修一

横道世之介はかなり以前に読んでいたのですが、最近最新作が出たのを知り、さらにそれが三作目ということを知りました。こちらは二作目です。世之介が大学を出てからしばらくのお話。一作目の最後が衝撃だったので続編があると知り、あれ?記憶違いかなと思ったのですが…。世之介の若い頃知り合った人達の27年後も書かれていて、時代が交互に出てくる塩梅がたまらなくよかった。

あーーーあの時のあの人が!(衝撃!感激!)

世之介、ふつーぽい青年なのになんでこんなに魅力的なんだ。三作目は予約待ち中。早く読みたい!

「おなかがすいたハラペコだ 月夜にはねるフライパン」椎名誠

椎名誠さんにハマっていた時期(20代)があり、「銀座のカラス」「岳物語」などはもちろん、奥様の渡辺一枝さん、娘さんの渡辺葉さんのエッセイまで読み漁っていました。今回はかなり久しぶりの最近のエッセイ。女性向け雑誌の連載ということもあり、全盛期に比べるとややマイルドな印象です。今はもう高校生のお孫さんがいらっしゃるとか。息子さんとは「岳物語」のせいで難しい関係の時期が続いていたようですね。家族の話(特に子供)を書くのはよく考えなければいけませんね…。

「小袖日記」柴田 よしき

不倫に敗れたOLが落雷にあい、平安時代にタイムスリップ。紫式部にネタを提供する「小袖」という女官になる、というお話。源氏物語に実際に登場する「葵」「末摘花」「明石」などの女性の『源氏物語ではこう書かれているけど、実際のところこうだった』みたいな解釈が面白かったです。同じくタイムスリップしてきた女性と知り合ったりもするのですが、そのあたりはあっさりとしか書かれておらず、もう少し続きも読みたかったです。

「東京ハイキング」安西水丸

村上春樹作品のイラストで知った安西水丸さんですが、亡くなられたのはもう10年近く前なんですね。東京都内の名所旧跡や思い出の地などを文章とイラスト、俳句で綴った一冊です。私は東京の土地勘がないので「聞いたことある」程度の地名ばかりですが楽しめました。手書きの俳句も味があって良いです。イラストがカラーでないのが残念。


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